村上醍醐です。
下記記事を見て面白そうだったので、 個人的に30冊をセレクトしてみます。
▼漫画編はこちら
- 個人的「平成の30冊」選定ルール
- 1. 「火車」 宮部 みゆき
- 2. 「売れるもマーケ 当たるもマーケ」 アル ライズ
- 3. 「深夜特急」 沢木 耕太郎
- 4. 「すべてがFになる」 森 博嗣
- 5. 「朝の少女」 マイケル ドリス
- 6. 「ドキュメント横浜vs.PL学園」 アサヒグラフ特別取材班
- 7. 「スキップ」 北村 薫
- 8. 「臨死体験」 立花 隆
- 9. 「フェルマーの最終定理」 サイモン シン
- 10. 「三月は深き紅の淵を」 恩田 陸
- 11. 「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」 マーカス バッキンガム
- 12. 「チグリスとユーフラテス」 新井 素子
- 13. 「白夜行」 東野 圭吾
- 14. 「涼宮ハルヒの憂鬱」 谷川 流
- 15. 「疾走」 重松 清
- 16. 「ウェブ進化論」 梅田 望夫
- 17. 「図書館戦争」 有川 浩
- 18. 「とある飛空士への追憶」 犬村 小六
- 19. 「夜は短し歩けよ乙女」 森見 登美彦
- 20. 「自分の答えのつくりかた」 渡辺 健介
- 21. 「永遠の0」 百田 尚樹
- 22. 「天地明察」 冲方 丁
- 23. 「プレゼンテーションzen」 Garr Reynolds
- 24. 「みをつくし料理帖」 高田 郁
- 25. 「イシューからはじめよ」 安宅和人
- 26. 「下町ロケット」 池井戸 潤
- 27. 「新世界より」 貴志 祐介
- 28. 「ジェノサイド」 高野 和明
- 29. 「自分のアタマで考えよう」 ちきりん
- 30. 「10年後の仕事図鑑」 堀江 貴文
個人的「平成の30冊」選定ルール
- あくまでも個人的嗜好による選出
- ランキングはしない
- 平成元年から平成31年3月までに出版されたもの
- シリーズものは、どれかが出版されていたらOK
- ひとりの作者・著者からは最大1冊
- 漫画は除く
おおよそ出版年順に列挙していきますが、多少前後していると思うので、ご容赦ください。
ではいきます。
1. 「火車」 宮部 みゆき
中学生のときに読んで、ミステリー好きになったきっかけの本。平成ミステリーの傑作の1つでしょう。ラストシーンが衝撃的でした。
2. 「売れるもマーケ 当たるもマーケ」 アル ライズ
今の会社に就職するきっかけになった本。マーケティングの本は毎年数多く出版されていますが、本書の内容は全く色あせません。小手先ではない本当に大事なことが書いてあると思います。マーケティングに携わる人には一度は手にとってもらいたい一冊。
3. 「深夜特急」 沢木 耕太郎
臨場感溢れる筆致に思わず引き込まれます。できれば、学生時代に読むことをおすすめします。
4. 「すべてがFになる」 森 博嗣
タイトルもトリックも格好良いです。登場人物がみな魅力的で、長く続くシリーズも納得です。
5. 「朝の少女」 マイケル ドリス
美しい描写と、後半の予想だにしない展開は衝撃的でした。児童文学の傑作でしょう。ぜひ、多くの人に読んでもらいたい。
6. 「ドキュメント横浜vs.PL学園」 アサヒグラフ特別取材班
リアルタイムで見ていた世代としては、堪らなく心が熱くなるドキュメント。あの一戦、彼らがどんな事を考え行動していたのか……彼らの夏が本書に凝縮されています。
7. 「スキップ」 北村 薫
「時と人」三部作の第一弾。美しい日本語と強く生きようとする主人公に心打たれました。「ターン」「リセット」もおすすめです。
8. 「臨死体験」 立花 隆
圧倒的な取材力、筆力、構成力に圧倒されます。読んでいて、まさに世界が広がる感じがしました。
9. 「フェルマーの最終定理」 サイモン シン
ノンフィクション作品ではありますが、小説のような読み応えもあり、人類の歴史と人々のつながりの生み出す力を見せつけられます。「暗号解読」もおすすめ。
10. 「三月は深き紅の淵を」 恩田 陸
タイトルが素晴らしく、構成もすばらしい。学生の頃ひとりフェリーで旅をしていたときに読んでいてそのときの光景がフラッシュバックするほど思い出深い作品です。
11. 「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」 マーカス バッキンガム
私は自分に自信のない方の人間なので、この本に救われました。いろいろな物事を自分の強みと紐付けることで、上手く進めることが出来るようになったと思います。
12. 「チグリスとユーフラテス」 新井 素子
SF小説の古典的題材――人類の滅亡を描いた作品ですが、その描写の仕方がさすが。狂気に満ちていてまさに天才的です。「ひとめあなたに…」もおすすめ。「チグリス」とは逆方向のベクトルでありながら双璧をなすSFの傑作ではないかと。
13. 「白夜行」 東野 圭吾
「秘密」や「容疑者Xの献身」とも迷いました。あの文量を忘れさせるくらいの、のめり込み具合は「白夜行」が一番だったので、こちらを選出。
14. 「涼宮ハルヒの憂鬱」 谷川 流
ライトノベルからはこちら。作品別には「消失」がベスト。改めて見ると、「憂鬱」はちょうど平成の真ん中あたりで出版されたんですね。いろいろな意見あると思いますが、本作が平成後半のエンタメ業界に与えた影響は大きかったと思います。
15. 「疾走」 重松 清
読むのがつらいのに、ページをめくる手が止まらない、というのは本書で初めて味わった感覚でした。
16. 「ウェブ進化論」 梅田 望夫
Web2.0の可能性を述べた本書。示された展開どおりに世界は動いたと言っていいでしょう。Googleマップなんかはまさに好事例ですね。
17. 「図書館戦争」 有川 浩
大衆文学とライトノベルの中間のようないい意味での軽さ。煌めきにも似たパンチ力が有川作品にはあります。「キケン」「旅猫リポート」も好きです。
18. 「とある飛空士への追憶」 犬村 小六
「ボーイ・ミーツ・ガール」もののライトノベルでは、個人的最高傑作。口コミで評判が広まったのも納得です。「恋歌」「鎮魂歌」「誓約」とシリーズは続きますが、「追憶」だけでも完結しているのでぜひ。
19. 「夜は短し歩けよ乙女」 森見 登美彦
森見節にハマッたきっかけとなった作品。森見作品は、どれもヒロインが本当に魅力的なんですよね。「四畳半神話大系」「恋文の技術」も大好きです。
20. 「自分の答えのつくりかた」 渡辺 健介
ロジカルシンキングを学べるビジネス書ですが、ストーリー仕立てになっており、読み物としても楽しめます。「主体性スイッチ」という言葉は今でも大事にしています。
21. 「永遠の0」 百田 尚樹
平成に読んだ、太平洋戦争を取り扱った作品の中では本書がベストでした。いろいろと考えさせられました。
22. 「天地明察」 冲方 丁
大河ドラマを見ているような感覚に陥ります。胸が熱くなる場面が数多くあります。
23. 「プレゼンテーションzen」 Garr Reynolds
プレゼンテーションに限らず、資料作成全般に使えるノウハウが詰まっています。「ダカラナニ?」の問はあらゆるビジネス文書に言えることですね。
24. 「みをつくし料理帖」 高田 郁
江戸の時代に思い馳せる人情物・成長物語。微かな恋愛模様の予感とバランスがよく、一話一話もコンパクトによくまとまっており素晴らしいシリーズです。
25. 「イシューからはじめよ」 安宅和人
かなり多くの示唆を含んだ良書です。20代前半の社会人の方は一読して損はないと思います。「悩む」と「考える」は決定的に別物というフレーズは衝撃的でした。
26. 「下町ロケット」 池井戸 潤
中小企業vs大企業という大人向けのジャイアントキリング。楽しく読める娯楽小説の最高峰。
27. 「新世界より」 貴志 祐介
土台になる世界観の設定がしっかりしていて、息もつかせぬ展開の連続。続きが気になって眠れない日々が続きました。SF好きにおすすめです。
28. 「ジェノサイド」 高野 和明
ページ数を感じさせないほどのスピーディな展開にページを捲る指が止まらず、読み終わった時にはもっとこの先の世界を見てみたくなる……そんなすごい作品です。
29. 「自分のアタマで考えよう」 ちきりん
「考える」ってどういうこと?をわかりやすく伝えている一冊。非常に納得性があり頷ける箇所多数なので、学生の頃に読みたかった一冊。
30. 「10年後の仕事図鑑」 堀江 貴文
好きなことをやる。突き詰める。誰でもできることでも誰もできないくらい。できれば複数。そして、それを、掛け合わせる。それはその人だけの価値になり、求められる存在になる……それが平成の次の時代に生きる最適解の一つだと考えさせられました。