グラフの種類解説

その他・雑記

ビジネスマン向けのグラフ作成指南第2回です

 

▼過去記事

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今回は第1回で類型化した各グラフの解説です。

 

よく使われるグラフパターン(再掲)

graph1

 

1 折れ線グラフ

時系列の傾向を見えるようにするためにもっとも適切なグラフ。

 

2 棒グラフ

表現するのも読み解くのも最も簡単なグラフ。

異なるカテゴリーやグループの度数や値を比較することに利用されます。

 

※1,2を組み合わせた「複合グラフ」もよく使われます。

2つの要素を別の軸*で表現する必要がある場合に使用します。

よく見られるのが、実数とその前期比を時系列で見せるパターンです。

*単位・尺度・レンジが異なる場合

 

3 積み上げ棒グラフ

棒グラフの一種で、同じ項目内の要素を上に積み上げるようにして表現されたグラフ。

要素ごとのボリュームを見つつ、積み上げた棒の高さにも意味を持たせることができます。
一方で、言わんとすることをきちんとフォーカスしないと、どこを見てよいか一見迷うグラフになりがち。

 

4 帯グラフ

長さをそろえた棒を並べ、それぞれの棒の中に構成比を示すことによって、構成比の比較をするためのグラフ。

5段階尺度評価のアウトプットとして多用されます。
構成比をみるだけなら円グラフでもよいですが、それを比較する際は帯グラフのほうが適しています。

 

5 積み上げ面グラフ

データの構成要素で時系列ごとの推移を見たい場合に有効なグラフ。

積み上げ棒グラフでもよいですが、それよりも時系列の変化が把握しやすいです。

 

6 円グラフ

一つの変数内における構成比を示すことに使われます。

視覚的にわかりやすくメッセージ性がありますが、比較用途には適していません(帯グラフを使いましょう)。

 

7 散布図・バブルチャート

2つの変数の関係を表すのに適しています。

相関を表すには最も適したグラフです。

3つ目の変数をバブルの大きさで表現するバブルチャートとして応用できます。

 

8 レーダーチャート

複数の項目の大きさを一見して比較することのできるグラフです。

複数の情報を1つのグラフに落として、なおかつ比較もしたい! というときに活躍する欲張りなグラフです。

 

グラフを選ぶときに大事なこと

上表にも記載しており、第1回からの再掲になりますが、

「そのグラフで何を伝えたいか」これに尽きます。

 

まず頭のなかで、グラフで伝えたいメッセージを確定させてから、

それを上表にあてはめて選んでいけば、試行錯誤にかける時間が少なくなります。
また、1つのグラフに幾つものメッセージをのせようとするのは愚策です。

(特にプレゼン資料においては)せいぜい2つくらいに留めるべきでしょう。

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