「俺ガイル完」Blu-ray&DVD初回限定版特典の書き下ろし小説「俺ガイル‐新‐」第6巻の感想です。これが新シリーズの最終巻となります。ネタバレを含みますので、くれぐれもご注意ください。
章別感想
しかして、比企谷八幡の計画は先送りされる。
最終巻は前巻から時間軸が飛ぶことなく、そのまま遠足(ディスティニィーランド)の話となるようです。
奉仕部で歓談しつつ、雪乃と二人でディスティニィーランドを周ろうと誘おうとしますが、なかなかうまく行かず・・・。
パンフをバッサバッサしているの想像したら苦笑が浮かびますね。
物言わぬ証人により、雪ノ下家の深淵は覗かれる。
引き続き奉仕部にて。
奉仕部(+いろは)の掛け合いが俺ガイル-新-にはとても多いのですが、まさに本編クリア後のお楽しみという感じでよかったです。
今回も時事ネタもふんだんに散りばめていましたね。
ネイルの話や各家庭のディスティニィーランド観も出ていて微笑ましい章でした。
案の定、比企谷小町は看破している。
結局雪乃を誘えずじまいの八幡。
そんなことは小町は看破していて、兄に発破をかけます。
八幡の最大の理解者はまだ小町なんだと認識させられる話でした。
interlude
小町に背中を押されてなんとかメッセージを雪乃に送ることができた八幡。
そして雪ノ下家では、そんなやりとりをしている雪乃をからかう陽乃。
陽乃はこのくらいの絡みだとすごくいい感じに映えますね。
本編はちょっと大きく見せすぎたと個人的には思ってます。
謹啓、夢と魔法の国より、彼または彼女の隣から。
そして遠足当日。
なんとか予定通り合流した二人。
雪乃は陽乃にネイルをやってもらったんですね。
ちょっとツンからの反動デレが半端ないです。
そしてクリスマスの頃と同じ用にスプラッシュマウンテンに乗る二人。
気持ちを伝える八幡ですが、それは落ちる瞬間の風に攫われてしまい・・・
かけがえのないその一瞬は、なんてことない未来のために。
「ねえ、さっきはなんて言っていたの?」
「言わないから、一生聞き続けてくれ」
というのは、なんとも俺ガイルらしいですね。
まだまだ彼らの物語は続きそうな余韻を残して、俺ガイル-新-は幕を閉じます。
まとめ
最終巻は大きな起伏もなく、エピローグという感じでした。
新シリーズ通して読んできましたが、前の5巻が最も満足度が高かったですね。
終わり方として、これからもまだまだ続けられるような形でした。
新プロジェクトにつながるような描写は見つけられず、続編になるのかアナザーストーリーになるのかは不明です。
タイトルからの想像では、「完」と「結」でようやく「完結」であるとすると、結衣のアナザーストーリー(俺ガイル続DVDの特典小説)の映像化が妥当なところですが、どうでしょう。
俺ガイル完のゲーム版も発売されるということで、マルチエンディング形式になりますが、各ヒロインがどういうルートを辿るのかも気になりますね。